30人31脚

こんにちは。7月も後半に入り、いよいよ夏本番といった感じですね。クーラーなしではとてもじゃないけど日中は過ごせません。

最近、持病の喘息のため、毎日夕方に運動をし始めました。運動といっても近所の公園で30分くらい散歩をしたり、少し体を伸ばしたり、もはや運動と呼んでいいのか…そんな感じです。その公園は、池の周りに土のウォーキングコースがあって、僕はそこをよく裸足で歩いています。

昔からなぜか裸足が大好きで、真冬の時期以外は基本的に裸足で生活をしています。

30人31脚」ってみなさんご存じですか?その名の通り、二人三脚の30人バージョンで、横一列に足をつないで一斉に50mを走ります。

今思うとめちゃくちゃ危険で、よくあんなのを全国放映していたなと思います。小学6年生の頃、担任の先生が物凄く熱血教師で、全国大会に出場するため、毎日毎日練習をさせられていました。

今思い出してもゾッとするのですが、ちょうど今ぐらいのクソ暑い季節に、赤土のゴツゴツした校庭を、みんなで足をつないで全力疾走するんです。

普通に頭おかしくないですか?????????(笑)

ご想像の通りだと思いますが、当たり前に転びます。しかも一日に何回も、何十回も。隣の子とは肩を組んでいるので、転んだら受け身もとれません。顔面からいきます。しかも裸足でやっているので、足の裏も豆だらけで血まみれです。よく誰も大きいけがをせずに済んだなと、今考えても不思議です…。

そういえば、最近はテレビで放映されていませんよね。たぶんそういうことです。

当時はまだいろいろと緩かったのかな。ケガとかもそうですが、今の保護者だったら黙っていないでしょうね。モ〇スターペアレンツとか。

結果的に東海地区大会では優勝をし、全国大会に出場しました。確かその時は、松岡修造さんがMCで、ハイタッチをした覚えがあります。みんなで大笑いしたり、大号泣したり、あそこまで感情を豊かにした日は、今までも、これからも、正直ないんじゃないかなと思います。

そんな、とんでもない事をやらされていたわけですが、当時の先生には本当に感謝しています。小学6年生というあの年齢で「みんなで努力をして、何かを成功させる」という経験ができたからです。

今あの時の同級生は何をしてるのかな…。みんな何かしら学んだことを生かして、生活してるんじゃないかな。本人たちは忘れてしまっているかもしれないですが。

そんな過去があって、僕も裸足になるとあの頃の感覚を思い出すんですよね。一歩一歩地面を踏みしめながら、過去を振り返ります。足裏の皮膚は変わらずに硬いままで、痛みはありません。砂埃が舞い上がる静かな校庭で先生の笛の合図を待ちます。

「位置について、よーい、ピッ!!!」

・・・

あれから十数年が経ちました。今日も家に帰る道はあの頃のままです。どこかの家からは夕飯のいい匂いがしてきます。肉じゃがかな?煮物かな?匂いは記憶を鮮明に思い出させます。まるで自分が小学生に戻ったかのように、少し駆け足で通学路を辿ります。

TOKYO HAZE 吉川

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