大麻に出会ったきっかけ

大麻」というものを知ったのは、確か中学1年生の夏休み前にあるガイダンスだったと思います。記憶はあいまいですが、視聴覚室かどこかで薬物に関する動画をみせられた気がします。

【ダメ、絶対!】このワードを初めて聞いたのもこの時でした。色とりどりのラムネが並んだ写真(MDMA)がすごく印象的で、当時は大麻とMDMAの違いも分からないので、全部同じようなものだと思っていました。

その後、僕は中学3年生でスケボーにハマり、当時仲が良かったブラジル人の友達と、朝から晩まで滑りまくっていました。そして、いつものように遊んでいると、友達に電話がかかってきました。ぼーっとその様子を見ていると

「ガス吸いに行くけど来る?」

そう聞かれました。一瞬意味が全く分かりませんでした。ガスって何だろう?ヘリウムガスかな?でも、なんか嫌な予感がしたので断りました。

「もう暗くなってきたし、俺帰るよ~」

「えー、ちょっとだけでいから!」

なんだこれ、このやり取り見たことあるぞ。ガイダンスの時に見たあの動画です。そこで僕は、あ、これドラッグだと気づきました。その日は逃げるように帰宅したので、その「ガス」が何だったのかは、いまだに分かりませんが、僕がドラッグに興味を持ったきっかけになりました。

ここから僕はいろんなドラッグに手を染めて…。

残念ながら、そんな面白い展開にはなりません。

高校生になった僕は、毎日YouTubeでいろんな動画を漁っており、その日は「VICE」というチャンネルで、シサという新ドラッグの映像を見ていました。当時の僕にはとても新鮮で、完全に目がイッてるのを見て、何とも言えない感情になりました。その時、おススメに出てきたのが、この動画でした。

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難治性のてんかんを持つ子供のために、CBDオイルを飲ませる様子がとても印象的でした。その時の僕はまだ、大麻=ドラッグという考えだったので、そんなものを娘に与えるというのは、物凄く衝撃的でした。大麻自体に僕が興味を持ち始めたのは、たぶんこの動画だったと思います。

僕がアトピーを持っているのをご存じの方もいらっしゃると思いますが、思春期だった僕は、相当悩んでいました。他の子と違って、肌は汚いし、ちょっと運動すれば汗で痒くなってしまうので、一日の半分くらいはそのことを考えていたと思います。その時は親にステロイドも止められていたので、特に治療もせず、一人悩んでいました。そこで思いついたのが「大麻」でした。今まで出会った人たちに、どうにか売ってもらえないかとあたりましたが、案の定全くダメでした。今思うと、高校生のクソガキに売るようなバカ居ないよな…。僕はそこで諦めました。

それから大学生になり、海外に行ったりと、いろんなことを経験します。詳しくは書きませんが、そこでようやく「大麻」が僕にとって身近になりました。でも、日本では違法です。僕は法律を破りたいわけではありません。そもそも僕は持病の治療のために欲しかっただけです。警察に捕まって親に迷惑もかけたくなかったし。そこで、考えた末にたどり着いたのが「CBD」でした。

そして、今に至ります。いまやTwitterで堂々と情報発信していますが、いろんな出来事を経て、今の自分があるんだなと考えさせられます。

日本で大麻が解禁されるのはまだ先になりそうですが、本当にいい時代になってきてるなと思います。高校生だった僕はCBDなんて手に入りませんでしたからね。いまは街中にショップがあったり、オンラインでも購入することができます。誰かに相談することもできます。ありがたいことです。

こうやって振り返ってみると、少しずつですが、日本も前に進みつつあるのかなと思います。問題は山積みでしょうが、今日も頑張ってくれている人がいます。この前向きな業界が淘汰されて、規制されてしまっては、また逆戻りです。人間一人一人が持つ、当たり前に健康に過ごすための権利を、誰も奪うことはできません。少しでも明るい未来になりますように。

今回も読んで下さりありがとうございました。少しでも皆様の一日が良くなりますように。

TOKYO HAZE 吉川

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